人工呼吸器とは?

■人工呼吸器とは?

人工呼吸器とは、自分で呼吸ができない患者さんに使用します。

つまり、人工的に呼吸をするということですね。

人工呼吸器使用中は

人工呼吸器があるので、呼吸が停止することはありません。

人工呼吸器は、酸素濃度の設定ができるので、通常の呼吸では、

酸素の取り込みが不十分の人でも、対応できます。
(まあ、酸素を吸えばいいだけですが・・・)

自分で呼吸ができないとは?

呼吸とは、自然に行っていますが、すべて神経によって支配されて

います。

また筋肉によっても支配されています。

横隔膜によっても影響されます。

だから、肺の疾患だけではないんですね。

神経、筋疾患でも、自分で呼吸ができなくなります。

肺の疾患であれば、肺炎などが考えられますが、肺炎が重症化

すると、換気がうまくできないので、人工呼吸器の適応となります

そのような患者さんは、肺が疾患のわけで、それを治せばいいわけ

です。

なので、肺の疾患がよくなれば、人工呼吸器もはずせることと

なります。

しかし、神経、筋疾患の患者さんでは、神経、筋が治らないと

人工呼吸器をはずすことはできません。

人工呼吸器とは基本的に換気をしているだけです。

性能も高性能から低性能のもの(古いもの)さまざまですが、

基本は換気をしているだけです。

1000万円する人工呼吸器でも、200万円の人工呼吸器でも

やっていることは同じです。

人工呼吸器の性能がいいからって、病気が治るわけではありませ
ん。

ただ人工呼吸器は怖いです。

何が怖いのか?

それは、動かなくなったら、呼吸が停止してしまうからです。

つまり人工呼吸器のトラブルは怖いです。

しかし、そう簡単に壊れることはありません。

人工呼吸器というと、恐ろしいイメージがあるかもしれませんが、

人がする人工呼吸を機械がしてくれているんだと思えば、

そう恐ろしくもないでしょう?



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