心筋梗塞

■心筋梗塞

心筋梗塞とは、心臓の表面にある血管(詳しくは、動脈、

冠動脈)がなんらかの物質によって詰まった、

つまり閉塞したことによる疾患である。

心臓の動脈(冠動脈といわれる)は、心臓に栄養、酸素を与える

重要な血管で、心臓の筋肉を動かす重要な役割を果たしている。

この冠動脈は、心臓の右と左に分かれていて、左側は、さらに

心臓の前と側面(裏面、後面)に分かれている。

つまり、血管の道がわかれることにより、心臓を全体的に囲む

ように血管の走行ができている。

もし、この血管が閉塞したらどうなるか?

それは、その血管の道の閉塞した部分からあとの道へは、

血流がなくなる。

つまりその道には血液が流れないのだから、その道の領域の

心臓の筋肉は酸素が与えられない。

そうするとどうなるか?

それは、心臓の筋肉が動かなくなる。

これは、心臓の細胞が動かなくなることを意味している。

その結果、胸が痛くなる。

その後時間がたつにつれ、心臓の筋肉、細胞は壊死してくる。

心臓の筋肉、細胞が一回壊死すると、もどらない。

なので、完全に壊死するまでに、閉塞した道を再開通しなければ

ならない。

それは、血栓(冠動脈を閉塞しているもの)を吸引してとるか、

溶かすかのどっちかだ。

このように、冠動脈の詰まった状態を心筋梗塞という。

別に心筋が閉塞しているわけではない。

心臓の血管が閉塞している。

なぜ、閉塞するのか?

それは、もともと冠動脈の血管の壁にコレステロールや脂質を主

としたプラークといわれる、脂質蓄積巣が存在していて、

そのプラークというものが、やぶれて、それが血管を詰まらせる。

それが血栓である。

つまり、もともと冠動脈にあったものが血栓の原因となる。

だからいつ血栓ができて冠動脈が閉塞するかわからない。

なので、心筋梗塞は急に起こる。

それは誰にもわからない。

急に起こるので、急性心筋梗塞という。



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