ペースメーカー植え込み
ペースメーカ埋め込みというのは
ペースメーカーを体に埋め込むことです。
ペースメーカーとは?
ペースメーカーとは、心の拍出が1分間に40以下(つまり、脈が40以下
ということです)の人に使用するものです。
本来心臓の拍出は、70くらいあるのが正常です。(個人差がありますが)
これが、40以下だと正常ではありません。
なので、心拍数を増やすために心臓に刺激を送ってやります。
刺激といっても、心臓の筋肉に電流を流してやるだけです。
どうやって、電流を流すのかというと
肩の下付近の血管(静脈)のなかに、細いリード線を入れます。
そして血管にそってそのリード線を進めていくと、心臓の右心室に
たどりつきます。
その右心室の心臓の中の壁にそのリードを入れます。
そして、そのリードに外から電流を流してやれば、心臓の壁にひっついている
リードにも電流が流れるので、その電流によって、心臓の筋肉が刺激を受けて
心臓が拍出するというわけなんです。
つまり、リードに流す電流の回数を70回にセットすれば、心拍数は70回に
なるのです。
心拍数とは、心臓は収縮→拡張を繰り返しているのですが、この収縮→拡張を
1回とします。
1回の拍出量を70mlとします。
すると
70ml×70回=4900ml/1分 ということになり
心拍出量は4900mlということになります。(これが、1分間に体に送り込む
血液の量です)
70ml×40回=2800ml/1分 となり少ないですよね!
でもこのような心臓は、かってに心拍数があがるというわけでもないので、
じゃー、刺激を外から与えようってことになるのです。
その刺激を与えるものを、ペースメーカーといいます。
大きさは、名刺サイズよりちょっと小さい感じで、厚さは5mmくらいですかね。
何回の刺激を与えるかと、出力を何ボルトにするか等を設定します。
どこに植え込むか?
それは、左胸の皮下に植え込んだりします。
1.注射で、左胸を麻酔して、6cmほど切開して、ペースメーカーを埋めるところ
を作ります。
2.そして、そこにペースメーカーを入れます。
3.先ほどのリードとペースメーカーを接続します。
4.ペースメーカーがちゃんと動くかテストします。
5.皮膚を縫って終わりです。
1時間くらいで終わります。
体に埋め込んだ、ペースメーカーの刺激回数や、出力などは、
体の外から変更可能なんです!!
どうやってやるかというと、
ペースメーカーが入っている胸の上に、ある物体を置いて、それに
信号を送ってやると、それに反応して、体の中のペースメーカーも
その信号を受け取り、設定を変更できるというものです。
なので、一回体の中にいれれば、電池がなくなるまで、そのままです。
簡単にいえば、ペースメーカーとは、心臓の拍出数を上げるもの
ということです。