完全房室ブロック
完全房室ブロックとは?
完全房室ブロックとは、心臓の電気信号の通り道が途中でブロックされて
電気が電導されないことです。
どうゆうことかというと・・・
それを説明する前に、心臓のことを少し書いておきます。
心臓は、心房と心室に分かれています。
心臓は4つの部屋に分かれていて、上下、左右で分かれています。
上のほうの左右の部屋を心房
下のほうの左右の部屋を心室といいます。
心臓は、電気刺激を受けて、心房→心室へと電気が伝わっていきます。
なので、心房が刺激を受けて収縮する→それから心室が刺激を受けて
収縮する。
というような順番で心臓は収縮します。
つまり、正常な人は心房を通った電気の流れは、心室に行きます。
しかし、その電気の流れをブロックしたらどうでしょう?
つまり電気の道は1つなので、その通り道をブロックしてしまうと
電気が流れなくなってしまいます。
電気をながしているコンセントプラグのコードを途中で切ってしまう
のと同じです。
要は、電気が心室に来なくなります。
するとどうなるか?
正常な刺激がこないので、心室の動きがおかしくなります。
つまり
心室が収縮できません。
するとどうなるか?
心室が収縮しなければ、体に血液が循環しなくなるので
死んでしまいます。
そうなるとまずいので、体は最低限の拍出をたもつために、心室を動かします。
しかし、とても遅いはやさで。。。
つまり心室の拍出する回数が少なくなります。
70回だったのが、40回になったりします。
このように、心房からの電気の流れがブロックされてしまうことを
完全に心房と心室をブロックするので
完全 房 室 ブロックといいます。
完全房室ブロックになると
このままほっておいても治ることはないので
ペースメーカーを入れることになります。
植え込み式のペースメーカーです。
つまり自分では正常に心室に電気刺激が行かないので
機械によって心室を刺激してやろうということです。