ANCA関連腎炎
■ANCA関連腎炎
ANCAとは、Anti-neutrophil cytoplasmic antibody
の略で、抗好中球細胞質抗体である。
つまり抗好中球細胞質抗体関連腎炎ということになる。
ANCA関連腎炎とは、自己抗体であるANCAによって
壊死性半月体形成性腎炎をきたしたものである。
抗好中球細胞質抗体には、c-ANCAとp-ANCAがある。
ANCAにより好中球が脱顆粒を起こして、糸球体の
まわりに壊死をおこし、毛細血管、基底膜の断裂に
よってボウマン腔内にフィブリンが沈着して、
マクロファージの侵潤により半月体形成を
引き起こす。
数週間から、数ヶ月の間で急速に腎不全が進行する。
日本では老年者に多く、p-ANCAが多い。