ステロイド薬
■ステロイド薬
ステロイド薬とは、
1.抗炎症作用
2.免疫抑制
の2つの作用をもった薬である。
ステロイドは、標的細胞の細胞質の細胞質受容体に結合する。
そして、ステロイド受容体複合体は核内へ移行する。
次に、DNAのステロイド応答性塩基配列に結合する。
そして、遺伝子の転写を調節する。
●ステロイドの作用
・サイトカイン合成・分泌の抑制、増強
・リソソーム安定化作用
・ホスホリパーゼA2の発現抑制
・シクロオキシナーゼの発現抑制
要は、生体内微量活性物質の調整を行い、
抗炎症作用と免疫抑制作用をおこなう。
ステロイド薬は副作用をさけることができない。
なぜなら副作用には主作用と同じ受容体を介しているからである。
●ステロイドの副作用
・感染症の誘発
・副腎不全
・糖尿病の誘発
・動脈硬化病変
・骨粗しょう症
・満月様顔
・眼球突出
・浮腫
・高血圧
などがある。
免疫抑制を期待するから、その逆の感染症の原因となる。