インターフェロン療法
■インターフェロン療法
インターフェロン療法とは、
C型肝炎の治療法の一つです。
インターフェロンとは、サイトカインの一種です。
サイトカインとは、体内の細胞から産生される生理活性物質で
細胞間の情報伝達を行う高分子物質です。
インターフェロンはサイトカインの一種なので、
インターフェロンも細胞から産生されます。
正常なときは、細胞はインターフェロンを産生しません。
ウイルスなどが体内に入ってくると、インターフェロンは
産生されます。
HCV(C型肝炎ウイルス)はインターフェロンの作用で増殖を
阻害されやすい条件をもっています。
なので、インターフェロンが増えれば、ウイルスの増殖を
防げることになります。
■インターフェロンの作用
インターフェロンは、直接ウイルスに作用するわけではありま
せん。
インターフェロンは、まず細胞に作用します。
インターフェロンを受け取った細胞は、ウイルスに供える体制と
なります。
そしてC型肝炎ウイルスがインターフェロンの作用を受け取った
細胞に進入してくると、
その細胞内で、
・ウイルスのタンパク合成を阻害
・ウイルスのmRNAを分解
を行うことで、ウイルスの増殖を抑制します。