多発性硬化症
■多発性硬化症
(multiple sclerosis:MS)
多発性硬化症とは、中枢神経系の髄鞘が選択的に破壊される
炎症性脱髄疾患である。
髄鞘を自己抗原とする自己免疫疾患であると考えられる。
髄鞘が破壊された部分を脱髄斑という。
側脳室周囲の大脳白質、脊髄に脱髄斑が多発する。
古い脱髄斑は硬化しているため
多発性硬化症という名になっている。
10万人に2~4人の有病率である。
若年成人に好発する。
神経症状としては、
運動麻痺
感覚障害
視力障害
眼球麻痺
など多彩な神経障害がでる。
症状の再燃、寛解を繰り返す病歴がある。