サイトメガロウイルス感染症
■サイトメガロウイルス感染症
サイトメガロウイルスの感染により生じる病態をいう。
サイトメガロウイルスはヘルペスウイルス群に属する
ウイルスで、細胞、臓器に感染する。
ほとんどが不顕性感染、かぜ様症状の軽症で終わる。
日本人の90%以上はサイトメガロウイルスの
感染者である。
免疫が低下すると、発症し
肺炎、肝炎、血小板減少、心筋炎などをおこす。
サイトメガロウイルスは感染が治癒したあとでも
ウイルスは完全には消失しない。
一回感染すると、どのかの細胞に潜伏している。
そして免疫が低下すると発症する。
感染は妊娠中や分娩時におこる。
日本人のほとんどの妊婦はサイトメガロウイルスに感染しているので
そのまま母から乳児に感染する。
しかし胎盤から母親由来のサイトメガロウイルスに対する抗体が
存在するためほとんど無症状でおわる。