透析

■透析

透析とは?

透析=人工透析のこと

透析とは、腎不全の患者さんに行う治療である。

治療といっても、腎臓が治るわけではない。

腎不全の患者さんは、尿や、血中の老廃物を外へ出すことができな
いので(尿がでないから)その水分と老廃物を外にだすこと=透析

です。

だから、透析とは

水分と老廃物を体の外に出すことです。

どうやって行うかというと、

透析をやっている病院やクリニックに行くとだいたい透析室という
部屋があるのですが、

そこには、ベッドと透析装置があります。

患者さんは、そのベッドに寝ます。

そして針を2本刺されます。

1本は、血管から血液をとるため、もう1本はきれいにした血液を

血管に返すためです。

針をさしたら、そのまま針を血管の中にいれたまま固定します。

血管の中にいれおく針は、外針で、注射とかの硬い針ではありませ
ん。

そして、その針と透析を行う回路(チューブ)をつなぎます。

もう一方の針にも回路を接続します。

一方から血液を採り、透析装置についているローラーポンプで血液

とります。

そしてその血液はダイアライザーという細い糸がたくさんはいって
る筒状の中に入ります。

ここで、血液は透析液というものと交わります。

交わるといっても直接接触しているのではなくて、膜をはさんで、

接触しています。

そしてこの膜の間で、血中の老廃物を透析液の方へ移行させます。

水分も除去します。

そして、きれいになった血液を体へ返します。

これをだいたい、3時間から4時間行います。

これが透析です。

そして1週間に、だいたい3回行います。

一生です。

慢性腎不全になって、透析をするくらい重症になった腎臓は治らな
いからです。

透析中は、だいたい寝ている患者さんが多いですが、音楽を聴いた
り、テレビがあるクリニックならテレビを見たりしています。

最近は小さい液晶TVがついているところも多いみたいですね。

透析をしていれば、慢性腎不全でも通常どうり生活できます。

透析中は、血圧が下がったりすることもありますが、そんなに

問題は起きません。

一番の問題は、穿刺(せんし)です。

穿刺とは、針を刺すことです。

透析を行うときには、血液をとってこなければならないので、

だいたい腕に針を2本刺します。

この針を刺すことを穿刺といいます。

この針は、通常の注射の針より太い針なんです。

なぜ太いのかというと、血液を1分間に約200mlの速さで
循環させたいからです。

なのであまりに細いと、血液をたくさんとることができないし、

そして返すこともできないんです。(圧が高くなるから)

なのである程度の太い針になってしまうんです。

すると太いので、針を刺すとき痛いです。

この痛いのが一番、患者さんがイヤみたいです。

しかも2本なので2回刺すわけです。

これが、一発で成功するのなら2回でいいのですが、

ミスをして、血管にうまく、はいらなかったら、もう一度刺さなけ
ればなりません。

なので、患者さんは、この穿刺がいちばん気になるところです。

このように、透析は、文章で書いているだけでは、わかりにくい
と思います。やはり実際やっているところをみないとイメージしに

くいと思います。

ただ、透析をしていれば、命に別状はありません。

通常と同じ生活ができます。



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