糖尿病
■糖尿病
糖尿病は、インスリンの作用不足から生じる慢性の高血糖を
特徴とする代謝疾患である。
インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島β細胞で生合成される
ホルモンである。
インスリンの仕事は、血中のブドウ糖を細胞へ輸送しやすくする
ことである。
なので、インスリンがないと、血中のブドウ糖は、細胞へ移行
できなくなる。
正常な血糖値は70~110mg/dlである。
正常な人は、この値は一生を通して変わらない。
糖尿病の人はこの血糖値が空腹時でも126mg/dl以上である。
つまり、血中の糖の値が正常値より高いのが糖尿病である。
その原因がインスリンの作用不足ということになる。
では、通常より、血糖値が高いとなぜいけないのか?
それは、合併症を引き起こすからである。
■糖尿病の合併症
糖尿病の治療の目的は合併症を防ぐことである。
糖尿病の合併症は大きく分けて、急性合併症と慢性合併症がある。
●急性合併症
・糖尿病性昏睡
●慢性合併症
・糖尿病性神経障害
・糖尿病性網膜症
・糖尿病性腎症
・脳血管障害
・冠動脈疾患
・動脈硬化