大動脈弁閉鎖不全症
■大動脈弁閉鎖不全症
大動脈弁閉鎖不全とは、心臓にある大動脈弁という弁が
ちゃんと閉じなくなる病気です。
大動脈弁とは、左心室と大動脈の間にある弁です。
通常は、心臓が拡張している時に、この弁は閉じて
心臓が収縮している時に、この弁は開きます。
大動脈弁閉鎖不全では、弁がちゃんと閉じないので、
心臓の拡張期に、大動脈の血流が、左心室に逆流してきます。
正常状態なら、まったく逆流はありません。
左心室に逆流してくるので、左心室は正常状態より、容量が
増加するので、左心室がだんだん肥大してきます。
そして、さらに重症になると、左心不全になります。
原因としては、
リウマチ性
動脈硬化
感染性心内膜炎 などがあります。
弁が硬化したり、大動脈基部病変によるものも多いです。
症状
軽度であれば、無症状で経過する場合が多い。
左心不全が出現すれば、疲労感、動悸、息切れがする。
心臓に虚血があれば、狭心症症状(胸が痛い)がでてくる。