在宅TIPPV

■在宅TIPPV

在宅TIPPVとは、自宅で気管切開下での人工呼吸器を使用すること

です。

TIPPVは
tracheostomy intermittent positive pressure ventilation

の略で、

気管切開下での人工呼吸器ということです。


つまり、在宅の人工呼吸器ということです。

在宅で人工呼吸器というと、2種類あって、

1.気管切開下での人工呼吸器

2.鼻マスク式の人工呼吸器

がありますが、

在宅TIPPVとは、1番の気管切開下での人工呼吸です。

在宅で人工呼吸をするということは、長期ですので、

長期では、気管切開となるので、

在宅の鼻マスク以外は、すべて気管切開です。


在宅TIPPVの疾患は、

全体の約7割が神経筋疾患です。

神経筋疾患とは、

ALS(筋萎縮性側索硬化症)

進行性筋ジストロフィー

脊髄性進行性筋萎縮

横隔膜神経麻痺

などの疾患です。

残りの3割は、

肺結核後遺症

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

睡眠時無呼吸症候群

などがあります。

在宅でのTIPPVは、患者さんの痰の吸引をしなくてはならない

ので、それは家族の方はできることになっています。(医師の

指示のもと)

呼吸器のトラブルがあれば、その人工呼吸器の業者の方が

24時間、いつでも来てくれる体制になっています。

人工呼吸器の回路の交換は、

訪問看護師さんがやったり、

家族のかたがやったり、

先生がやったり、

さまざまですが、

トラブルがあったときに、回路の交換がいつでもできるのは

家族の方だけなので、家族の方は回路交換を覚えることも

大事です。



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