胸膜中皮腫
■胸膜中皮腫
胸膜中皮腫とは、胸膜にできる腫瘍である。
胸膜を構成する中皮細胞や、結合組織に
発生する。
胸膜に発生する腫瘍で最も頻度の高いものが胸膜中皮腫である。
●胸膜中皮腫の病態
胸膜中皮腫は、50~60代の男性に多い。
悪性胸膜中皮腫と
良性胸膜中皮腫があるが、
悪性胸膜中皮腫は、アスベスト暴露歴と関係がある。
アスベスト暴露歴が長い人は悪性胸膜中皮腫になりやすい。
実際、悪性胸膜中皮腫になった患者を調べてみると、
その50~80%の割合で、アスベスト暴露との関係がある。
アスベストを吸入することで、数十年の年数の慢性刺激から
腫瘍が発生する。
●胸膜中皮腫の症状
悪性胸膜中皮腫では、初期では無症状である。
進行してくると、咳、胸痛、呼吸困難などの症状がでてくる。
●胸膜中皮腫の治療
悪性胸膜中皮腫は、予後不良である。
悪性胸膜中皮腫は、治療抵抗性であることが多い。
早期診断が難しいことから、進行症例になるが、
通常のがんと同様、抗がん剤、放射線療法などが
あるが、治療抵抗性である。
●胸膜中皮腫の生存率
悪性胸膜中皮腫の生存率は、
1年生存率 約50%
2年生存率 約40%である。