拡張型心筋症
■拡張型心筋症
拡張型心筋症とは、原因不明の心臓の機能が障害される
疾患である。
心臓の左心室か、左心室と右心室の両方が、著明に拡大し、
そのため、心臓の筋肉の収縮する力が落ちていく。
そうすると、心臓から拍出する力がなくなる
そして、心臓の動きが悪くなる。
結局は、全身への血液循環が悪くなり、心臓に負荷が
かかる。
いわゆる心不全となる。
●拡張型心筋症の原因
拡張型心筋症は原因不明である。
拡張型心筋症の約20%は、家族内発症といわれている。
家族内発症の多くは、常染色体優性遺伝をとる。
●拡張型心筋症の症状
拡張型心筋症は、結局心臓の動きが悪くなることで、
全身へ拍出する血液は、減少し、また
心臓に血液がたまることになるので、
労作時の息切れ
咳
呼吸困難
不整脈などの症状がでる
また
レントゲンの写真をみると、心臓が大きくなっている。
●拡張型心筋症の検査
拡張型心筋症の検査としては
・心電図
・レントゲン
・心エコー(超音波検査)
・心臓カテーテル検査(造影検査)
・心筋生検(心臓の細胞を採って検査する)
・核医学検査(RI)(心臓の動きをみる)
●拡張型心筋症の予後
拡張型心筋症の予後は不良で、
5年生存率は約50%である。