肥大型心筋症

肥大型心筋症

肥大型心筋症とは、心室の筋肉が肥大する病気である。

心室の筋肉が肥大すると、左心室の収縮する機能が正常でも、

拡張する機能が障害される。

左心室の拡張する機能が障害されるとは、左心室の広がりが

悪いことを意味する。

左心室の広がりが悪いと、左心室の拡張末期圧といわれる

圧が高くなる。

つまり、狭くなった左心室に同じ量の血液が入ってくれば、

圧が高くなる。

そうなると、結果的に心不全を生じることがわかっている。


肥大型心筋症の原因

肥大型心筋症は原因不明の病気である。

肥大型心筋症を発症した約半数で、常染色体優性遺伝を

認める。


肥大型心筋症の症状

肥大型心筋症は、無症状のことが多い。

その他は、胸痛、労作時の息切れ、動悸、めまい

失神などがみられる。


肥大型心筋症の検査

肥大型心筋症の検査としては

・心電図

・レントゲン

・心エコー(超音波検査)

・心臓カテーテル検査(造影検査)

・心筋生検(心臓の細胞を採って検査する)

・核医学検査(RI)(心臓の動きをみる)

などがある。


肥大型心筋症の予後

肥大型心筋症の5年生存率は約90%であり、

予後は良好である。

しかし、突然死が約25%で見られる。


肥大型心筋症の治療

肥大型心筋症の治療としては、薬になる。

軽症では、薬の必要ないものある。

薬は心臓に負荷をかけないようなものを用いる。


日常生活でも、心臓に負荷を与える激しい運動は

避けるべきである。



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