肥大型心筋症
■肥大型心筋症
肥大型心筋症とは、心室の筋肉が肥大する病気である。
心室の筋肉が肥大すると、左心室の収縮する機能が正常でも、
拡張する機能が障害される。
左心室の拡張する機能が障害されるとは、左心室の広がりが
悪いことを意味する。
左心室の広がりが悪いと、左心室の拡張末期圧といわれる
圧が高くなる。
つまり、狭くなった左心室に同じ量の血液が入ってくれば、
圧が高くなる。
そうなると、結果的に心不全を生じることがわかっている。
●肥大型心筋症の原因
肥大型心筋症は原因不明の病気である。
肥大型心筋症を発症した約半数で、常染色体優性遺伝を
認める。
●肥大型心筋症の症状
肥大型心筋症は、無症状のことが多い。
その他は、胸痛、労作時の息切れ、動悸、めまい
失神などがみられる。
●肥大型心筋症の検査
肥大型心筋症の検査としては
・心電図
・レントゲン
・心エコー(超音波検査)
・心臓カテーテル検査(造影検査)
・心筋生検(心臓の細胞を採って検査する)
・核医学検査(RI)(心臓の動きをみる)
などがある。
●肥大型心筋症の予後
肥大型心筋症の5年生存率は約90%であり、
予後は良好である。
しかし、突然死が約25%で見られる。
●肥大型心筋症の治療
肥大型心筋症の治療としては、薬になる。
軽症では、薬の必要ないものある。
薬は心臓に負荷をかけないようなものを用いる。
日常生活でも、心臓に負荷を与える激しい運動は
避けるべきである。