ラジオ波焼灼術

ラジオ波焼灼術

ラジオ波焼灼術とは、肝臓がんの治療の一つである。

肝臓の上のあたりの皮膚から、17ゲージ前後の太さ、長さは

15㎝、25㎝の針を刺す。

そしてその針の先端を、超音波診断装置で見ながら、肝臓がんの

部分にもっていく。

針の先が肝臓がんの部分にきたら、針をさらに展開する。

針をさらに展開するとは、

針の内腔にかくされていた、フック状の針(魚釣りの針のような形)

を出すことである。

放射線状にそのフックの針を出す。


体には、足の太ももあたりに、対極板といわれる大き目の

シールを貼る。


これで準備は完了だ。

ラジオ波焼灼術の開始

まず、肝臓がんの直径の大きさにあった出力にあわす。

だいたい、肝臓がんの直径が2cmくらいなら、30ワットくらい

から開始する。

ラジオ波焼灼術の機械をスタートさせると、

肝臓がんに刺さっている針からラジオ波は出力される。


ラジオ波とは、簡単に言えば電波である。

その電波が肝臓がんの細胞だけ熱くさせ、細胞を殺すのである。

だんだん出力を上げていく。

肝臓がんの細胞がだんだん焼けてきたら、抵抗が上昇する。

抵抗は、機械が測定しているので常時モニターされる。

そしてその抵抗が上昇したら、ストップする。

そのような工程を2回くらい行い、終了する。


時間的には、がんの大きさにもよるが、15分前後である。

肝臓がんが3cm以下だと適応になる場合が多い。



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