胸膜炎

胸膜炎

胸膜炎とは、胸膜に炎症が起こることである。


胸膜とは?

胸膜とは、どこの膜かというと、

肺の周りには、肺の間に心臓、肺の下に横隔膜、肺の周りに肋骨

がある。

肺を覆っている膜を臓側胸膜という

肋骨側を胸壁といい、その胸壁を覆う膜を壁側胸膜

また心臓や横隔膜を覆う膜も壁側胸膜という


つまり、胸膜とは、

臓側胸膜と

壁側胸膜がある。

結局はすべて膜につつまれているということだが、

肺とその周りのものも膜につつまれているということだ。

そしてこの

肺側の臓側胸膜とその周りの壁側胸膜の間には、隙間がある。


この隙間を胸膜腔という。

この胸膜腔には、少量(5~10ml)の水が溜まっている。

この水を胸水という。

胸膜炎では、通常胸水を伴う。

胸膜炎とは、これらの

臓側胸膜

壁側胸膜

に起きた炎症のことをいう。


胸膜炎の原因

胸膜炎の原因は、

・感染症(細菌、ウイルスによる感染)

・がん(肺がん、縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫)

・結核

・膠原病(こうげんびょう)(リウマチ、SLE、シェーグレン症候群)

・肺血栓塞栓症

・消化器疾患

・薬剤

などがある。


がん、結核が多い。


胸膜炎の症状

胸膜炎の症状は、

発熱、咳、胸痛

がみられる。

胸水がたまってくると、呼吸困難がでる。


胸膜炎の治療

胸膜炎を起こしたもとの疾患(原因疾患)を

治療することが必要となる。

炎症には、抗生剤投与となる。


胸水がたくさん溜まってくると、ドレナージといって、

胸水を抜き取る手技が必要となる。



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