じん肺
■じん肺
じん肺とは、長期間粉じんを吸入することで、
肺に粉じんが蓄積し、
肺に線維増殖性変化を認める疾患をいう。
じん肺の代表的なものとしては、
・珪肺(遊離珪酸(SiO2))
・石綿肺(アスベスト)
の2つがある。
粉じんとは、5um以下の粒子状の物質をいう。
5um以下の粒子は肺胞まで達する。
粉じんは、鉱物性の粉じんと、
有機粉じんがあるが、じん肺は、鉱物性の粉じんが
原因となる。
粉じんの種類と、暴露期間によって肺障害の程度は
変わってくる。
じん肺は、肺気腫、気管支炎、呼吸不全を合併する。
■じん肺の診断
10年以上の粉じん暴露歴があり、
胸部レントゲン写真により診断される。
■じん肺の治療
ゆっくりと慢性的に進行したじん肺は、
肺に線維増殖性変化をみとめ、繊維化した肺を
根本的に治す方法はない。
じん肺による合併症を治療する
対処療法しかない。