日本脳炎
■日本脳炎
日本脳炎とは、日本脳炎ウイルスの感染によっておこる
脳炎です。
日本脳炎ウイルスは、豚の体内で増殖されます。
その豚の血を吸った、コガタアカイエカという蚊によって
人にうつされます。
つまり蚊によって感染がおこります。
日本脳炎ワクチンは年間400万人以上が接種を受けています。
また日本脳炎患者の発生は年間10人以下となっています。
■日本脳炎の症状
症状は、蚊にさされて、7日~10日間の潜伏期間のあとに、
頭痛、発熱、嘔吐などの症状がでます。
意識障害やけいれんを起こすことがあり、
感染者のうち、5000人に1人の割合くらいで脳炎を発症
することがあります。
脳炎にかかると、1/3は死亡します。
また死亡しなくても、運動機能障害や知能障害などの
神経障害の後遺症が残る人がいます。
■予防接種
日本脳炎ウイルスを不活化(殺した)、不活化ワクチン
を接種します。
上腕部に注射をします。
3歳以降に、2回受けます(2回目は1~4週間後)
3回目は、初回の1年後に受けます。
その後は、4~5年ごとに追加接種を受けます。
16歳までに計5回受ける
■予防接種中止
2005年5月30日
厚生労働省は、日本脳炎の予防接種を中止する勧告を行った。
これは、年間400万人以上受けている予防接種で、昨年
1人の中学生が接種後に神経障害などが起きる急性散在性脳脊髄炎
(ADEM)になり、寝たきり状態になったという副作用を
認めてのことである。
■副作用
予防接種をしてから2日以内に発熱がおこることがあります。
約1%の割合で起きます。
発赤、腫張は、100人に10人くらいの割合でおきます。