γ-GTP
■γ-GTP
γ-GTPは、
γ-glutamyltransferase
ガンマ-グルタミルトランスペプチターゼ
という、酵素である。
役割としては、
生体内のグルタチオンを加水分解する
γ-グルタミル基を他のアミノ酸に転移する
を行う酵素である。
分子量は、86000
●γ-GTPの正常値
男:8~50U/l
女:6~30U/l
■γ-GTPの臓器分布
γ-GTPは、
腎臓 2200
膵臓 180
肝臓 85
脾臓 35
というような体内分布になっている。
腎臓に多いことがわかる。
■γ-GTPが高値を示す疾患(300~800U/l)
・閉塞性黄疸
・アルコール性肝障害
・肝内胆汁うったい
・肝癌
アルコール常飲者では、2~3週間くらいの禁酒で、
γ-GTPが正常化するといわれる。
アルコール常飲者では、γ-GTPだけ上昇する例も多い
アルコール常飲者で、γ-GTPだけでなく、
GOT、GPTも上昇してくるのは、約30%みられる。
肝、胆道系以外の疾患では
・膵臓疾患
・がん
・心筋障害
・肺疾患
・糖尿病
などで、上昇がみられる場合がある。