腸管出血性大腸菌O-157
■腸管出血性大腸菌O-157
腸管出血性大腸菌O-157とは、ベロ毒素を出す大腸菌です。
大腸菌は、O抗原とH抗原によって分類されており、O-157は、
約180種類あるなかの、157番目に発見されたので、
O-157といいます。
ベロ毒素を出す大腸菌では、O-157が約7割近いですが、
そのほかには、O-26、O-111があります。
O-157は、少ない菌量でも感染がおこりやすく、
菌量が10個~100個でも感染がおきます。
潜伏期間は、2~14日
■腸管出血性大腸菌O-157の症状
腸管出血性大腸菌O-157の症状は、
腹痛、下痢、血便などがおこります。
小児や高齢者では、痙攣や脳症、意識障害などがおこる
ことがあります。
出血性腸炎、溶血性尿毒症症候群などの原因にもなります。
これらの症状は、O-157からでる、タンパク毒素のベロ毒素
が原因となっています。
■腸管出血性大腸菌O-157の原因
腸管出血性大腸菌O-157の原因は、感染です。
菌を含む糞便、井戸水、家畜、食品などから、
口にはいって、感染します。
また、ドアノブや水道のコックなどから
感染する場合もあります。
手洗い、消毒をすることが重要です。