陣痛促進剤
■陣痛促進剤
陣痛促進剤とは、弱い陣痛を強くしたり、陣痛がないが、
早く赤ちゃんを生まないといけない状態のときに、陣痛を
誘発したりする薬です。
陣痛促進剤は、オキシトシンやプロスタグランディンF2αという
薬がありますが、これらは、脳下垂体から分泌されるオキシトシンと
いうホルモンと、子宮から分泌されるプロスタグランディンという
ホルモンを人工的に薬にしたものです。
このオキシトシンやプロスタグランディンF2αは、子宮を収縮
させるように作用します。
使い方は、点滴でいれます。
輸液ポンプなどで、点滴の速度を調整しながら注入し、分娩監視
装置で、陣痛の強さや間隔を見ながら、量を調整します。
■陣痛促進剤を使う場合
陣痛促進剤を使う場合は、
・陣痛が弱く、お産が長引きそうで、母子ともに疲労するおそれ
がある場合
・妊娠中毒症がおこり、早くお産したほうがよい場合
・破水がおこり、感染する恐れがあるので、早くお産したほうが
よい場合
・胎児の状態が悪く、早くお産したほうがよい場合
・分娩予定をだいぶすぎて、胎盤機能が低下し、早くお産した
ほうがよい場合
などがあります。