肺アスペルギルス症

肺アスペルギルス症

肺アスペルギルス症とは、真菌(カビ)である、アスペルギルス属

によって発病する呼吸器疾患である。


アスペルギルスが原因となる疾患は、

・侵襲性肺アスペルギルス症

・アスペルギローマ

・アレルギー性気管支肺アスペルギルス症など

防御能による病態によって分けられる。


侵襲性肺アスペルギルス症

アスペルギルス属の胞子を空気中から吸って、それが

肺に入り組織内に菌が侵襲し、発症する。


通常の人は、菌が入ってきても、好中球などにより

菌を殺すが、重症な患者や、好中球が少ない患者では、

菌を殺す処理が追いつかないことにより発症する。


進行が急速で、死亡率は約50%にもなる。

アスペルギローマ

アスペルギルス属が増殖するが、組織の侵襲はみられない状態

がアスペルギローマの様態となる。

アスペルギローマとは、fungus ballといわれ、空洞内の

楕円物構造をいう。


アレルギー性気管支肺アスペルギルス症

アレルギー性気管支肺アスペルギルス症とは、

アスペルギルスに対する免疫反応が生じた時に、

発症する病気である。

喘息発作、気管支拡張症、発熱、喀痰、喀血などを

認める。




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