喀血とは?

喀血とは?

喀血(かっけつ)とは、せきがでるときに、血液がでる

症状をいいます。肺や気管支から出血し、それが

でてくることをいいます。

胃や食道などからの嘔吐に血液がまじっているものは、

吐血という。

つまり、肺、気管支からの出血が喀血で、

胃や食道からの出血が吐血である。

痰をともなう喀血、血痰という。


喀血の原因

喀血の原因は、気管支や、呼吸器系に関する血管から

出血するが、原因となる血管は、

・気管支動脈
・肋間動脈
・横隔膜動脈

などがある。

また原因となる疾患は、

・慢性気管支炎

・がん(気管支あたり)

・肺結核

・真菌感染症

・肺炎

・気管支拡張症

・肺膿瘍

・肺動静ろう

・グッドパスチャー症候群

・ウェゲナー肉芽腫

などがあげられる。


がんなどの腫瘍性病変が存在すると、血管増生がさかんに

なり、出血しやすくなる。

レントゲン写真が正常であるときの患者の2~13%に

肺がんが発見されることがある。


喀血の治療

喀血の量が少なくて、呼吸機能に問題なければ、

安静にしてもらい経過を観察する。


喀血の部位は、気管支鏡検査により特定できる。

また気管支鏡で、止血をすることもできる。


止血は、気管支鏡により薬を出血する部位に散布する。


喀血を繰り返す患者さんには、気管支動脈塞栓術という

気管支動脈の一部を詰めるやり方もある。



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