アルコール性肝障害
■アルコール性肝障害
アルコール性肝障害とは、アルコールを長期摂取することに
より生じた肝障害のことである。
長期とはどのくらいかというと、
日本酒を1日3合を5年以上飲酒したものをいう。
アルコール性肝障害の種類としては、
飲酒量の増加により下記のような
進展をともなう。
・アルコール性脂肪肝
↓
・アルコール性肝線維症
↓
・アルコール性肝炎
↓
・アルコール性肝硬変
がある。
■アルコール性肝障害の発生機序
アルコール性肝障害は、
大量の飲酒により、肝臓の中心静脈周囲の低酸素、
アルコール代謝酵素活性の関与、
肝微小循環の障害
エンドトキシン
などにより肝障害がおこる。
発症機序は複雑である。
■アルコール性肝障害の症状
無症状の場合が多い
血液検査で、
γ-GTPが高値
AST(GOT)が上昇
ALT(GPT)が上昇
AST(GOT)>ALT(GPT)
となる。
これらの異常値は、
飲酒をやめて、約3週間以内に著明に低下する。
アルコール性肝炎では、
発熱、腹痛、黄疸が出現する。
■アルコール性肝障害の治療
基本的にお酒をやめることである。
ほとんどは、お酒をやめることにより
改善する。
重症例を除いて、予後は良好である。