アルコール性肝障害

アルコール性肝障害

アルコール性肝障害とは、アルコールを長期摂取することに

より生じた肝障害のことである。

長期とはどのくらいかというと、

日本酒を1日3合を5年以上飲酒したものをいう。


アルコール性肝障害の種類としては、

飲酒量の増加により下記のような

進展をともなう。

・アルコール性脂肪肝
 ↓
・アルコール性肝線維症
 ↓
・アルコール性肝炎
 ↓
・アルコール性肝硬変
 
がある。


アルコール性肝障害の発生機序

アルコール性肝障害は、

大量の飲酒により、肝臓の中心静脈周囲の低酸素、

アルコール代謝酵素活性の関与、

肝微小循環の障害

エンドトキシン

などにより肝障害がおこる。

発症機序は複雑である。


アルコール性肝障害の症状

無症状の場合が多い

血液検査で、

γ-GTPが高値

AST(GOT)が上昇

ALT(GPT)が上昇

AST(GOT)>ALT(GPT)

となる。

これらの異常値は、

飲酒をやめて、約3週間以内に著明に低下する。


アルコール性肝炎では、

発熱、腹痛、黄疸が出現する。


アルコール性肝障害の治療

基本的にお酒をやめることである。

ほとんどは、お酒をやめることにより

改善する。

重症例を除いて、予後は良好である。



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