起立性タンパク尿

起立性タンパク尿

起立性タンパク尿とは、

安静によこになっている時や、寝ているときは

タンパク尿はでないが、

立っている時や、腰を曲げたりしている時に、

タンパク尿が認められるものをいう。


尿検査で、タンパク尿が陽性の場合疑われる。


正常な人は、1日に10~100mgの

タンパクが尿中にみられるが、

これが、1日に150mg以上、タンパク尿がみられると

異常になる。


起立性タンパク尿の人は、1日1000mgを越すことは

すくないが、ある程度のタンパク尿がみられる。

10歳代の若年者に多くみられる。

長期間持続する場合もある。

予後は良好である。

起立性タンパク尿の原因

通常尿は、腎臓でつくられているが、その腎臓では、

血中の血漿を濾過して尿にしている。

つまり、血管の中の血液に圧がかかって、尿が濾過

されているわけであるが、

通常は、タンパクのほとんどは、大きさが大きいので

腎臓の糸球体という部分をとおれない。

つまり尿中にでてこないのであるが、

起立性タンパク尿の人は、

腎臓の血管の尿をつくる部分、すなわち糸球体での腎臓の

静脈が圧迫されて、うっ血(つまり血がたまる)し、

そのために、尿中にタンパクがでてくると考えられる。


起立性タンパク尿の検査

起立性タンパク尿の検査は、簡単なものでは

尿検査になる。


起立性タンパク尿では、腎臓自体は正常である場合が

ほとんどだが、軽微な変化がみられる場合もある。



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