血清(けっせい)とは?
■血清(けっせい)とは?
血清とは、血液をずっとほっておいて、血がだんだんかたまって
きて、血餅(けっぺい)ができますが、
そのときに、分離された液体部分を血清といいます。
血液には、大きくわけると
1.血漿成分(52~64%)
2.血球成分(36~48%)
・赤血球
・白血球
・血小板
にわかれますが、
1.の血漿成分をさらにわけると
血漿
・水分(90%)
・タンパク質(約7~8%)
・陽イオン、陰イオンなどの無機質(0.9%)
・糖質、脂質、尿素、尿酸、アミノ酸など(2%)
になりますが、
さらに、ここのタンパク質には
たんぱく質
・アルブミン
・グロブリン
・フィブリノーゲン
・プロトロンビン
・凝固因子
・その他
など実に80種類以上の物質があるのですが、
そのなかで、凝固に関係ある
先ほど書いた
・フィブリノーゲン
・プロトロンビン
・凝固因子
などの
タンパクが消失するか、著しく減少した
状態の血漿のことを
血清といいます。
つまり、
血清=血漿-凝固に関するタンパク
ということです。
この凝固に関するタンパクが
先ほどの血餅をつくるんです。
だから血餅ができたときは、
凝固に関するタンパクが消費されていますので、
なくなるか、とても減少しています。
このときの血漿を血清といいます。