ガンの分化度とは?
■ガンの分化度とは?
まず分化というのは、細胞が分裂して成熟していく
ことをいう。
まったく未熟で何の器官にもなっていない細胞は、
未分化という。
そしてそのまったく未熟な細胞が何かの器官の細胞に
なることを分化したという。
つまり
未分化→低分化→中分化→高分化
になるにつれ細胞が成熟したことをいう。
高分化=成熟した細胞ということになる。
ガンでの分化度というのは、
●未分化のガン
未分化のガンというのは、未熟な細胞がガンになった
ということで、細胞の性質を確認できないガンのこと
である。
増殖、転移が速く、一般にもっとも悪性度が高く
予後は悪いといわれる。
●低分化のガン
低分化のガンというのは、細胞の成熟度が低い
細胞がガンになったということである。
これも未分化のガンと同様に
増殖、転移が速く、予後が悪い。
●中分化のガン
中分化のガンとは、高分化と低分化の中間の
成熟度の細胞がガンになったということである。
●高分化のガン
高分化のガンというのは、形がはっきりとした
成熟した細胞がガンになったということである。
このガン細胞は正常細胞の形に近い。
一般に高分化のガンというと、悪性度は低く
予後はよい。