カロテン
■カロテン
カロテンとは、ビタミンA1(レチノール)の前駆物質
である。
つまり、カロテンが生体内で変化して、ビタミンA1となる。
にんじんやかぼちゃなどの野菜に含まれているのは、カロテンで
その野菜を摂取すると、野菜の中のカロテンが小腸で吸収
されますが、そのカロテンが吸収されるときに、ビタミンA
に変化するのです。
なので、カロテン=ビタミンA と思ってもらっても
間違いではありません。
野菜(カロテン)→ビタミンA
という形です。
■カロテンの種類
カロテンには、3種類あります。
・αカロテン
・βカロテン
・γカロテン
です。
この中で最も重要なのは、βカロテンです。
なぜなら、βカロテンだけは、ビタミンA1に変わるときに、
2分子生じるからです。
他は、1分子しか生じません。
つまり、βカロテンが他の2倍ビタミンA1に変化するので
重要なのです。
■カロテンの吸収
カロテンは、色のついた野菜、にんじん、かぼちゃ、
モロヘイヤなどに多く含まれていますが、
カロテンの吸収率は、ビタミンAの1/3といわれています。
また、カロテンは脂溶性のため、生よりは、油で調理した
方が吸収率がよいです。
カロテンは調理方法によって、吸収率が
10~60%と大きく変化します。