ビタミンC
■ビタミンC
ビタミンCは、水溶性のビタミンで
・チロシンの代謝に関与
・コラーゲンの生成に関与
・抗酸化作用
・免疫機能の増強
・抗ストレス作用
・メラニン生成の抑制(しみを防ぐ)
・発ガン性ニトロソアミン生成の抑制(抗がん性)
・鉄の吸収促進
などの生理機能を有するビタミンである。
薬理作用としては
・歯ぐきからの出血予防
・しみ、そばかす、日焼けなどによる色素沈着の緩和
・肉体疲労回復
などがあります。
ビタミンCの化学名は、Lアスコルビン酸という。
■ビタミンCの吸収
ビタミンCは、体で生合成できないので、食事により
摂取される。
摂取されたビタミンCは、小腸上部より吸収されて、
血中へ移行し各組織へ運ばれる。
ビタミンCの吸収率は、空腹時では、平均30%で
食後では、平均50%の吸収率となり、
食後の方が吸収率が高い。
ビタミンCは水溶性であり、蓄積されないとされるが、
ある程度は蓄積されて、
通常1000~1500mgは蓄積される。
サプリメントを摂取している人は、4500mg程度
蓄積される。
これ以上の量は、蓄積されない。
ビタミンCは、小腸で吸収されなかったものは、大腸に
行き、大腸がんを防ぐといわれている。
■ビタミンCの副作用
サプリメントなどで、ビタミンCを大量に摂取しても
ビタミンCは安全である。
ビタミンC過剰摂取による、発ガン性や毒性、生体の異常などは
みられていない。
ビタミンCの副作用としては、過剰摂取した場合に、便がやわらか
くなる、いわゆる下痢になる場合がある。
これは、ビタミンCの腸の蠕動を亢進させることによる。
ビタミンCによる下痢は一過性で問題ない
■ビタミンCの摂取基準
ビタミンCの摂取基準は
成人で1日100mgである。
通常の食事からでは、だいたい1日
50mgくらいの摂取量だといわれている。
■ビタミンC欠乏症
ビタミンCが欠乏すると、
壊血病になる恐れがあります。
症状は、
・皮下、歯ぐきからの出血
・貧血
・肉体疲労
・骨、歯の発育障害
などが起こりやすくなります。
■ビタミンCを含む食品
・柿1個 125mg
・グァバ1個 120mg
・オレンジ1個 78mg
・キュウイ1個 60mg
・ブロッコリー1/2株 60mg
ビタミンCは、水に溶けやすいので、3分以上ゆでると
ビタミンCの量は約半分になってしまいます。