コエンザイムQ10とは?
■コエンザイムQ10とは?
コエンザイムQ10とは、補酵素である。
補酵素とは、酵素の役割を助ける物質である。
細胞のミトコンドリアにあり、
電子伝達系の中で、唯一タンパク質でないものに、
ユビキノンというものがある。
このユビキノンのことを
コエンザイムQという。
コエンザイムQは、補酵素Qと同じ意味である。
つまり、
コエンザイムとは、英語でcoenzyme(補酵素)である。
コエンザイムQのQは、
ユビキノンのubiquinoneの
quinoneの略のQである。
コエンザイムQの化学構造のイソプレノイド側鎖長は、
生物により異なるが、人の場合は10であることから
コエンザイムQ10と言われる。
■コエンザイムQ10の役割
コエンザイムQ10は、脂質二重層を自由に移動できる
疎水性分子である。
疎水性とは、つまり水にとけない物質で、脂には溶ける
脂溶性化合物である。
コエンザイムQ10は、ミトコンドリアで、電子を獲得して
電子を運搬する役割をもつ。
コエンザイムQ10は、ミトコンドリアで、エネルギーを
産生する役割をもつ。
■コエンザイムQ10の抗酸化作用
コエンザイムQ10は、ミトコンドリアに限らず
各種の細胞膜や、血液中にも存在しており、
コエンザイムQ10は、抗酸化作用があるものと
考えられている。
コエンザイムQ10は、年齢がたつにつれ、
コエンザイムQ10濃度が減少することが確かめられた。
■コエンザイムQ10の皮膚の作用
皮膚中のコエンザイムQ10濃度も、年齢がたつにつれ
減少することから、
コエンザイムQ10入りのクリームを肌にぬると、
シワが浅くなることを観測された、
作用機序はまだ解明中であるが、アメリカでは、
コエンザイムQ10入りのクリームが
人気となっている。