副甲状腺ホルモンとは?

副甲状腺ホルモンとは?

副甲状腺とは、甲状腺の組織の上と下に4つある豆の大きさ

くらいの組織である。

上皮小体とも言われる。

その副甲状腺からでるホルモンを副甲状腺ホルモンという。

副甲状腺ホルモンはパラソルモン(parathormone:PTH)とも

言われる。

副甲状腺ホルモンは、血中のカルシウム濃度の調節を行う

ホルモンである。


副甲状腺ホルモンの役割

副甲状腺の主細胞には、カルシウム受容体がある。

血中のカルシウム濃度が低くなると、そのカルシウム

イオンの減少量に反応して、副甲状腺ホルモンを

分泌する。

副甲状腺ホルモンは、

・骨
・腎臓

に直接作用して、

・腸管の粘膜

に関節的に作用し、カルシウム濃度を調節する。

血漿カルシウム濃度が減少すると、副甲状腺ホルモンは分泌が

亢進され、

血漿カルシウム濃度が増加すると、副甲状腺ホルモンは分泌が

抑制される。


副甲状腺ホルモンの骨への作用

副甲状腺ホルモンは、骨組織に作用して、

骨を融解し、血漿カルシウム濃度を上昇させる。

また、骨にはリンも含まれているので、

血漿リン濃度も上昇する。


副甲状腺ホルモンの腎臓への作用

・副甲状腺ホルモンは、腎臓の尿細管に作用し、

カルシウムの再吸収を増加させることで、

血漿のカルシウム濃度を上昇させる。

・また、腎からリン酸イオン(HPO4 2-)の再吸収を抑制して

排泄を増加させる。


結果的に、血漿カルシウム濃度を上昇させて、血漿リン濃度を

減少させる。


・副甲状腺ホルモンは、腎臓に作用して、活性化ビタミンDを

産生するのを補助する。

活性化ビタミンDは、腸管からのカルシウム吸収を促進させる。

結果的に血漿のカルシウム濃度は上昇する。



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